一般社団法人 日本技術アナリスト協会 理事
薦田孝司
宝塚市在住です。大学での専門は高分子です。
塗料会社に長年勤務しました。会社の企画・調査関係の仕事にたずさわりました。海外生活が長く,塗料技術そのものだけでなく海外技術の導入、技術輸出、企業提携、JVの運営などの海外事業に参画しました。ビジネスで出張した国は20カ国以上でビジネスのみならずその土地の文化・生活の多様性を体感しました。
退職後はこれまで興味を抱いてきた古代史の知識を更に深めたく、古墳や遺跡を巡りや博物館にかよっています。さらにヨーロッパ、トルコ、中近東、中国を訪問して、日本の古代における世界との関わりを調査したいと思っています。
荒川隆一
神戸市出身です。私が学生の頃,家庭の3種の神器といえばテレビ・洗濯機・冷蔵庫でした。それでは,分析機器の3種の神器は何かと言えば,多分,X線解析・NMR・質量分析の装置と言うことになるでしょう.その中の質量分析が私の専門分野です。2002年に島津のTanakaさんとFennさんがノーベル化学賞を受賞してから,「縁の下の力持ち」であった質量分析がにわかに表舞台に立つようになりました。彼らの発見した技術により,これまで困難であった物質を質量分析できるようになりました。特に,生命科学の研究における基盤技術として質量分析装置が不可欠な機器になりました。この10年間の質量分析の機器開発や応用技術の進歩は,非常に目覚しいものですが,ほとんどは外国発のものが多いです。その原因は,大学で「装置つくり」の開発をする研究者が少ないためかもしれません。「装置つくり」は労多くして益の少ない課題と考えられているからかもしれません。分析装置の技術革新のスピードは以前にも増して速く,異分野から参入される方にとっても宝の山でいっぱいであることに間違いありません。
好きな言葉はパスツールの「偶然は準備のない人を助けない」で、それではいったい準備とは何かを模索中です。「質分検証」,「化魂物才」をモットーにしています。趣味は街中を散歩してコーヒーを飲むことで、特にチンチン電車に乗るのが好きです。
山本 泰
長年,電気メーカーに勤務し,材料・表示デバイスなどの研究開発,開発企画および知財管理を担当する.その後,技術移転機関/大学で10数年にわたり主に大学と企業間の共同研究・コンソーシアムなどのコーディネート,ライセンス契約などを数多く実践してきた.弁理士.
中道民広
愛媛県出身で、現在は神戸市に居住。長年地方自治体で大気汚染、水質汚濁、一般廃棄物対策に従事した。退職時は、環境保健研究所で企画情報関係の仕事に従事していた。環境計量士(濃度関係、騒音振動関係)。
永田一志
元々大阪出身で、今は宝塚市に住んでいます。 以前は足掛け19年熊本にいました。 電機会社の半導体部門で低濃度拡散技術を開発し、低濃度拡散によるCMOS-ICを完成しました。 また、微細加工技術開発を進め、プラズマを用いたシリコンエッチングの反応・終点検出が質量分析で行えることを見出し、エッチング条件の最適化を行いました。 同時に、LSIの微細加工技術を進めて、熊本に64KビットDRAM量産工場を立上げました。日本の大手電機メーカー5社が同時に半導体世界ランキング上位を占め、米国が通産省に強く圧力をかけたことは、「日米半導体戦争」(瀬見洋著)が詳しく語っています。 その後、一旦、研究所に戻りましたが、液晶ディスプレイ事業支援のため、再び熊本で低温ポリシリコンを用いた高精細ディスプレイや有機ELディスプレイの開発を進めました。 定年後、プローブカードメーカーに移り、MEMS加工技術を用いたプローブの量産を進め、現在は、次世代の超微細プローブ開発の顧問をしています。 時間に余裕ができ、「日本の立ち位置」、「高齢化への幸福な対応」、「人工知能社会での人の在り方」 等 今まで疑問に思ってきたことを調べたいと思っています。